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嫌なのに……
第4章 山小屋

来た方とは反対の雑木林に歩いて行く。
一瞬まさか…?とも思ったが、襲うなら縄を解かずにさっき犯されているだろう。
意を決して亜海は付いて行った。
男は田島誠と名乗った。
あの辺りは田島家の土地だと言う。
お祖父さんが畑を耕していたが、年を取って辞めてしまったらしい。
小屋は立派な作りだったので、誠が大学生の頃まで離として使っていたらしい。
水道と電気を使えるままにしてた為、いつからか不埒者が勝手に利用するようになったとか。
「時々見回りに来てたんだけどね。
鍵付けても壊されるし…
まあ掃除はしてくれっから、ついほったらかしにしちまったw」
明るく笑って話すが、それは大問題ではなかろうか…と亜海は思わずにはいられなかった。
雑木林はすぐに抜けた。
少し開けた所に車が停めてある。
整備されてない道が延びていた。

