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嫌なのに……
第5章 花狩り
「学校の帰り?」
「はい。あの、誠さんは此処で何を?」
「ん~、ダチと遊ぶ約束してたんだけどさ、ドタキャンされちまって。もう帰ろうかとw」
「そうですか…残念でしたね。」
「でも亜海ちゃんに会えたから、ラッキーかな♪」
ドキッ。
送るよ、と言う誠の言葉に亜海は素直に従った。
車内でも誠は笑い話などで亜海を楽しませてくれる。
亜海はこの時間がずっと続けばいいのに…と思わずにはいられなかった。
マンションが近づいてくる。
亜海は切なくなった。
着いたら、終わり…もう会えないかも……
車はスピードを落とし、マンションの少し手前で停まった。
誠さん……?