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嫌なのに……
第5章 花狩り
土曜の午後。
亜海はクローゼットの中の服を全て取り出し、ベッドの上に並べた。
初めてのデート?に、何を着ていけばいいのか…
悩んでしまう。
子供っぽいのはダメ…
カジュアル過ぎるのも…
気合い入れすぎても、引かれるよね…
あれやこれやと体に当てながら、鏡を除きこむ。
気付けば陽は落ちかけて薄暗くなっていた。
何とか決めると、汚れやシワが無いか、念入りに確認してハンガーに掛ける。
寝不足にならぬよう、早目にベッドに横なるが、服を見るとついニンマリしてしまう。
明日はきっと人生最高の日になるに違いない…
淡い夢心地で、ゆっくりと眠りに落ちていった。