この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
月 ~優香~
第26章 女神? ~健一~

。。。っと、急に女の子が暴れ出した。
「あの。大丈夫ですから、降ろしてください。
歩けますから。恥ずかしいから降ろして。。。。」
その場に、ゆっくりと降ろすが、
女の子は、どうも腰を痛めてるようで、立つこともできない。
近くのソファーに座らせた。
女の子は、少しボーっとしていたが、徐々に意識がはっきりとしてきたようだった。
女の子の顔を覗きこむ。
真黒い髪に、切れ長の瞳、すらっとした鼻筋に、ぽっちゃりした唇。
色白で、線が細く、まだあどけない少女だった。
「香久夜」と名乗るその子は、
見た目もそのまま、昔話のかぐや姫から出てきたようで、思わず笑ってしまった。
俺をあの場から救ってくれた女神さまは、まさしく姫様だった。
少女のような顔に似合わず、次々に毒舌を吐く。
思わず、そのギャップが楽しくて、からかってしまう。
俺の何んともやり場のない悲しみなのか怒りなのか、後悔なのかわからないような
爆発寸前の気持ちを、一瞬で和ませ、救ってくれた。
姫には悪いが、俺はしばらく、この姫の少女のような笑顔と、
それとはかけ離れた毒舌に、和ませてもらうことに決めた。
なんだか妹が出来たようで、子犬を飼っているようで、
危なっかしくて、かわいくて、何を見ていても、飽きなかった。
「あの。大丈夫ですから、降ろしてください。
歩けますから。恥ずかしいから降ろして。。。。」
その場に、ゆっくりと降ろすが、
女の子は、どうも腰を痛めてるようで、立つこともできない。
近くのソファーに座らせた。
女の子は、少しボーっとしていたが、徐々に意識がはっきりとしてきたようだった。
女の子の顔を覗きこむ。
真黒い髪に、切れ長の瞳、すらっとした鼻筋に、ぽっちゃりした唇。
色白で、線が細く、まだあどけない少女だった。
「香久夜」と名乗るその子は、
見た目もそのまま、昔話のかぐや姫から出てきたようで、思わず笑ってしまった。
俺をあの場から救ってくれた女神さまは、まさしく姫様だった。
少女のような顔に似合わず、次々に毒舌を吐く。
思わず、そのギャップが楽しくて、からかってしまう。
俺の何んともやり場のない悲しみなのか怒りなのか、後悔なのかわからないような
爆発寸前の気持ちを、一瞬で和ませ、救ってくれた。
姫には悪いが、俺はしばらく、この姫の少女のような笑顔と、
それとはかけ離れた毒舌に、和ませてもらうことに決めた。
なんだか妹が出来たようで、子犬を飼っているようで、
危なっかしくて、かわいくて、何を見ていても、飽きなかった。

