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月 ~優香~
第27章 変化 ~健一~

最初に自分の変化に気付いたのは、優華の泣き顔を見た日だった。
俺にとって、口移しで薬を飲ませることくらい、何の躊躇いもないことだった。
なのに優華は、その切れ長の瞳からポロポロと涙をこぼしていた。
俺は、いつの間にか、純粋さを忘れてしまっていたんだろうか?
高校を出たばかりの少女にとって、あれは、衝撃的な出来事だったのだろうか?
一世一代のファーストキスを、、、夢見る乙女のファーストキスを、、、
俺が奪ってしまったのだろうか。。。?
家に帰ると、居てもたってもいられず、晃に、相談していた。
「なぁ?女の子にとって、ファーストキスって、大事だよなぁ?
女の子って、皆、夢持ってるものかな?
もしさー、好きでもない相手に、ファーストキス奪われたら、どんな気持ちなんだろう?」
「そりゃ~強姦されたのとおんなじ気持ちなんじゃないの?」
晃は、呆れたような顔をして、面白そうに言った。
おれは、どうしようもなく落ち込んだ。
「強姦」
晃の言葉が、頭の中をこだましていた。
俺にとって、口移しで薬を飲ませることくらい、何の躊躇いもないことだった。
なのに優華は、その切れ長の瞳からポロポロと涙をこぼしていた。
俺は、いつの間にか、純粋さを忘れてしまっていたんだろうか?
高校を出たばかりの少女にとって、あれは、衝撃的な出来事だったのだろうか?
一世一代のファーストキスを、、、夢見る乙女のファーストキスを、、、
俺が奪ってしまったのだろうか。。。?
家に帰ると、居てもたってもいられず、晃に、相談していた。
「なぁ?女の子にとって、ファーストキスって、大事だよなぁ?
女の子って、皆、夢持ってるものかな?
もしさー、好きでもない相手に、ファーストキス奪われたら、どんな気持ちなんだろう?」
「そりゃ~強姦されたのとおんなじ気持ちなんじゃないの?」
晃は、呆れたような顔をして、面白そうに言った。
おれは、どうしようもなく落ち込んだ。
「強姦」
晃の言葉が、頭の中をこだましていた。

