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写性 …SHASEI…
第11章 柊
数日後にツリーの飾り付けをする。お父様くらいの大きなツリーだ。

組み立て終わると、沢山の飾りの入った箱が開けられた。

「沙絵の好きなように飾り付けしていいよ。」

キラキラの星、色んな格好のサンタクロース、トナカイや鐘、リボン等、そして電気で光る飾りもあった。

「お父様、このお母さんと赤ちゃんは何?」

「イエス様とお母さんのマリア様だよ。」

「お父さんはサンタクロース?」

「いや、違うよ。お父さんは飾りにはいないね。」

「お母さんと男の子の赤ちゃん。私たちとは反対ね。」

「そうだね。クリスマスはねイエス様が生まれたことをお祝いする日なんだよ。」

「じゃあお誕生日のお祝い?」

「そうだよ。」

「ふぅん」

私はその飾りをツリーの真ん中につけた。

自分の誕生日は楽しくないけど、皆にお祝いされる誕生日もあるんだ。

不思議な感じがした。

ツリーのてっぺんの星は、お父様が椅子の上に上り、私を抱っこしてくれてつけた。

「できたわよ。お父様。」

「まだあるんだよ。」

お父様はもう1つ箱を出す。

「これはね。1日1つ開けて食べていいんだよ。数字があるでしょう。今日が1日だから1の書いてあるのをおやつの時に開けていいよ。」

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