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写性 …SHASEI…
第11章 柊
私は銀紙に包まれた丸いお菓子の飾りをつけていった。

お父様が近くにカレンダーを置いてくれる。

カレンダーの見方を教わり、今日に丸をつける。

毎日カレンダーに丸をつけてお菓子の飾りをとっていくのだ。

「お父様の分は?」

「これは僕が沙絵にあげたかったからいいんだよ。」

「でも一緒がいいから、半分こにしたい。」

「じゃあ今日は特別に今開けていいよ。」

早速カレンダーの数字を見て、同じものを見つけた。

振ってみるとカタカタと音がした。
包み紙を開けると丸い大きなチョコレートだった。

「中に入ってるから気をつけて食べてごらん。」

かじってみると中にクマの飾りが入っていた。クマは数字を抱っこしている。

「お父様包み紙と数字が違うわ。」

「これは24、クリスマスまであと何日あるかってことだよ。」

「このクマさんも飾っていいの?」

「もちろんいいよ。」

私は食べる前にクマをツリーにかけた。

「お父様、半分こね。」

「食べるところは少ないから沙絵が食べていいよ。」

「だめ、半分こにするの。」

私は欠片をお父様の側によって口にほおりこんだ。

「ん、美味しい。沙絵は優しいね。」
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