この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
写性 …SHASEI…
第11章 柊
お父様が頭を撫でて抱き締めてくれた。

優しいね。

温かくてくすぐったい気持ちになった。

毎日おやつに飾りを1つとって食べる。
包み紙の数字は大きくなり、中には色んな格好のクマがいる。持っている数字は段々と小さくなる。

何日目からか、そのクマの絵を描くことを思い付いて、午前中、お父様の絵の時間に一緒に描くことにした。

絵を描くことをお父様がすごく喜んでいた。



「お父様、クマこれが最後だよ。」

「今日がクリスマスイブ、明日はクリスマスだってことだよ。」

「イブってなぁに?」

「生まれたのはクリスマスで、その前の日ってこと、家族や親しい人とお祝いして、その夜にサンタクロースがプレゼントを届けにくるんだ。」

「私のところにも来るの?」

「早く寝ればね。サンタクロースは世界中の子供のところにいかなきゃだから、起きていたら、おうちに入れないからね。」

世界中…黒い塀の外には何もないわけじゃない。
わかっていたけど、だんだん興味がなくなって、外に出てみたいと思わなくなっていた。

何となく、そうしたらお父様が悲しむような気がしていた。

だから、塀の外のことをうっかりお父様が話しても、気づかないフリをすることにした。
/841ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ