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写性 …SHASEI…
第15章 沈丁花
それから私達は庭に出る。
「このお花の前に立ってください。」
沈丁花の前に立たされる。清々しい花の香りで、鼻についた香水の匂いが消され、気分が良くなった。
カシャカシャ…
おじさんはしゃべりながら何枚も撮っていく。
また一人で何種類かポーズを取り、それからお父様と並んで撮った。
はああぁぁ…
「沙絵、お化粧を落とさなきゃ、そのまま一緒にお風呂に入ろうか…」
着物を脱いで洗面所で顔を洗う。あの女の人からもらった薬を顔につけると、色水となって落ちていった。
チャポン…
「お父様、女の人って皆ああなの?」
「香水のこと?」
「うん。」
「皆じゃないけど、たまにつけすぎの人はいるかな。」
「お母様は?」
「沙織が香水をつけてることはなかったよ。いつも、シャンプーなのかな、いい匂いがしていたよ。」
「そっか…
写真たくさん撮ってたね。」
「そうだね。でも、良く撮れているのを何枚かもらうんだよ。」
「じゃあなんでたくさん撮るの?」
「上手に撮れているかわからないからね。たくさん撮っておくんだよ。」
「私も疲れたけどあの人たちも大変だね。」
「まぁ、それが仕事だからね。」
「ふうん…」
「このお花の前に立ってください。」
沈丁花の前に立たされる。清々しい花の香りで、鼻についた香水の匂いが消され、気分が良くなった。
カシャカシャ…
おじさんはしゃべりながら何枚も撮っていく。
また一人で何種類かポーズを取り、それからお父様と並んで撮った。
はああぁぁ…
「沙絵、お化粧を落とさなきゃ、そのまま一緒にお風呂に入ろうか…」
着物を脱いで洗面所で顔を洗う。あの女の人からもらった薬を顔につけると、色水となって落ちていった。
チャポン…
「お父様、女の人って皆ああなの?」
「香水のこと?」
「うん。」
「皆じゃないけど、たまにつけすぎの人はいるかな。」
「お母様は?」
「沙織が香水をつけてることはなかったよ。いつも、シャンプーなのかな、いい匂いがしていたよ。」
「そっか…
写真たくさん撮ってたね。」
「そうだね。でも、良く撮れているのを何枚かもらうんだよ。」
「じゃあなんでたくさん撮るの?」
「上手に撮れているかわからないからね。たくさん撮っておくんだよ。」
「私も疲れたけどあの人たちも大変だね。」
「まぁ、それが仕事だからね。」
「ふうん…」