この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
写性 …SHASEI…
第15章 沈丁花
「ほら、写真やさんが持ってたあの機械。」
「本当だ、カメラだ。サンタクロースのプレゼント、沙絵は気に入った?」
「うん、すっかり忘れてたけどサンタクロースが覚えててくれたわ。」
「それは良かったね。」
「写真を早く撮ってみたい。」
「そうだね。でも使い方をしっかり見ないとだから、ご飯の後まで待てるかな?」
「うん、お父様、早くご飯の支度しよう。」
「あはは、そうだね。」
沙絵がプレゼントを喜んでくれて良かった。
今年はあえて聞かずに決めてしまっていたから…
でも、このプレゼントが沙絵の将来を変えるきっかけになるとは、思ってもみなかったのだ。
「ねぇ、お父様へのクリスマスプレゼントはないの?」
「へ?っあぁ…子供の頃にはちゃんとあったよ。
でも、大人にはサンタクロースはプレゼントを置いていかないんだよ。」
「そうなの?
お父様のところにもプレゼントが来るようにお願いしておくわ。」
「あはは、ありがとう沙絵。でもサンタクロースは来ても大人の分は置いていかないよ。」
「大丈夫、来年からちゃんとお願いしてあげるから…」
お父様が欲しいものはわかってる。それは私と同じものだ。
でも、それは叶わない。ならば、代わりになる人がくればいい。
「本当だ、カメラだ。サンタクロースのプレゼント、沙絵は気に入った?」
「うん、すっかり忘れてたけどサンタクロースが覚えててくれたわ。」
「それは良かったね。」
「写真を早く撮ってみたい。」
「そうだね。でも使い方をしっかり見ないとだから、ご飯の後まで待てるかな?」
「うん、お父様、早くご飯の支度しよう。」
「あはは、そうだね。」
沙絵がプレゼントを喜んでくれて良かった。
今年はあえて聞かずに決めてしまっていたから…
でも、このプレゼントが沙絵の将来を変えるきっかけになるとは、思ってもみなかったのだ。
「ねぇ、お父様へのクリスマスプレゼントはないの?」
「へ?っあぁ…子供の頃にはちゃんとあったよ。
でも、大人にはサンタクロースはプレゼントを置いていかないんだよ。」
「そうなの?
お父様のところにもプレゼントが来るようにお願いしておくわ。」
「あはは、ありがとう沙絵。でもサンタクロースは来ても大人の分は置いていかないよ。」
「大丈夫、来年からちゃんとお願いしてあげるから…」
お父様が欲しいものはわかってる。それは私と同じものだ。
でも、それは叶わない。ならば、代わりになる人がくればいい。