この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
写性 …SHASEI…
第15章 沈丁花
お父様は私だけのもの…
強い思いはあるけど、でもお父様にもプレゼントがあってもいいじゃないか…
私も欲しい、お母様と呼べる人が…
自分の欲望だけでなく、お父様の幸せを願う気持ちも、この時はまだあったのだ。
食事を終えてカメラの使い方を教わる。それはデジカメでパソコンに繋いで写真をプリントできた。
「お父様、お庭の花を取りにいってもいい?」
「寒くない格好でね。」
庭にいく、冬場の花は、椿と沈丁花と水仙。
私は近づいてみたり、カメラのズームを使って色んな方向から撮ってみた。
アトリエを覗くとお父様が絵を描き始めていた。背を向けていたが、真剣に取り組む姿も撮る。
寝室に行き早速プリントとしてみる。アトリエにいきお父様に見てもらった。
「どう?」
「素敵だね。やっぱり沙絵はセンスがあるよ。」
「え?」
「どこまでを撮ろうとするかとか、向きとか光の入り具合とか、そういうことをすぐに感じる心があるってことだよ。」
「ふぅん。」
絵と違って、じっくり見ていいと思うところを撮る。私はカメラが好きになった。
それから、パソコンでカメラのことを調べたりするようになっていった。
強い思いはあるけど、でもお父様にもプレゼントがあってもいいじゃないか…
私も欲しい、お母様と呼べる人が…
自分の欲望だけでなく、お父様の幸せを願う気持ちも、この時はまだあったのだ。
食事を終えてカメラの使い方を教わる。それはデジカメでパソコンに繋いで写真をプリントできた。
「お父様、お庭の花を取りにいってもいい?」
「寒くない格好でね。」
庭にいく、冬場の花は、椿と沈丁花と水仙。
私は近づいてみたり、カメラのズームを使って色んな方向から撮ってみた。
アトリエを覗くとお父様が絵を描き始めていた。背を向けていたが、真剣に取り組む姿も撮る。
寝室に行き早速プリントとしてみる。アトリエにいきお父様に見てもらった。
「どう?」
「素敵だね。やっぱり沙絵はセンスがあるよ。」
「え?」
「どこまでを撮ろうとするかとか、向きとか光の入り具合とか、そういうことをすぐに感じる心があるってことだよ。」
「ふぅん。」
絵と違って、じっくり見ていいと思うところを撮る。私はカメラが好きになった。
それから、パソコンでカメラのことを調べたりするようになっていった。