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写性 …SHASEI…
第20章 影
それでも絵にして欲しいと言われて、僕は自分の持つ欲をすべて貴女にぶつけてしまうだろう。
貴女のすべてを欲してしまうだろうと、わかっていながら、受け入れてしまったのだ。
やはり思ったとおり、純粋な貴女は、僅かに襟を後ろに繰ったポーズだけで欲を孕んでいく。
僕は貴女に触れたくてうずうずしながら筆を取る。
感受性の強い貴女は、芍薬、牡丹、百合の三花に形容される女性の姿とその三花のあしらわれた着物を身に纏い、僕の欲望の渦に囚われていく。
夫がある身でありながら、とうとう僕の欲望にそのすべてを晒して露にした。
そして貴女のすべてを僕は自分のものにした。
どちらが囚われたのかわからないほど、身も心も互いに溺れていった。
沙絵には、絵を習いにくる人がいること、毎日のように訪れることまで話したが、あまり興味を示さなかった。
沙絵は沙織に成りすましたり、僕の愛を欲しがったりと、僕好みに育ててしまったが、これを機会に関係を修復すべきと思い始めていた。
でも、全く興味を示さないのをいいことに、僕は貴女を愛していることも告げずにズルズルとしてしまった。
そして貴女がご主人に酷い仕打ちを受け体調が悪い時に、沙絵にしてみれば突然、沙絵より貴女を優先させてしまった。
貴女のすべてを欲してしまうだろうと、わかっていながら、受け入れてしまったのだ。
やはり思ったとおり、純粋な貴女は、僅かに襟を後ろに繰ったポーズだけで欲を孕んでいく。
僕は貴女に触れたくてうずうずしながら筆を取る。
感受性の強い貴女は、芍薬、牡丹、百合の三花に形容される女性の姿とその三花のあしらわれた着物を身に纏い、僕の欲望の渦に囚われていく。
夫がある身でありながら、とうとう僕の欲望にそのすべてを晒して露にした。
そして貴女のすべてを僕は自分のものにした。
どちらが囚われたのかわからないほど、身も心も互いに溺れていった。
沙絵には、絵を習いにくる人がいること、毎日のように訪れることまで話したが、あまり興味を示さなかった。
沙絵は沙織に成りすましたり、僕の愛を欲しがったりと、僕好みに育ててしまったが、これを機会に関係を修復すべきと思い始めていた。
でも、全く興味を示さないのをいいことに、僕は貴女を愛していることも告げずにズルズルとしてしまった。
そして貴女がご主人に酷い仕打ちを受け体調が悪い時に、沙絵にしてみれば突然、沙絵より貴女を優先させてしまった。