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写性 …SHASEI…
第24章 陣痛
「お父様、ずいぶん遅いお昼ね。私、たくさん寝ちゃったのね。」

「ああ、そうだね。」

「あの人が来るから急いで食べなきゃね。」

「いや、いいんだよ。あの人は衣装部屋で寝ているんだ。手紙を置いてあるから、起きたら帰るだろう。今日はもう来ないよ。そう書いたからね。」

「何があったの?」

「奥の間の沙絵の絵を見られた。僕と沙絵が普通の父娘じゃなく、愛し合って体の繋がりがあったことが知られてしまった。

すべて話したよ。沙絵のことを…
だからもう隠す必要もない。

もうあの人は来ないかもしれないね。」

私は、お父様が私との愛を終わったこととして話したことに気づいた。

やはりあの人が一番、私達のことは終わっているんだ。


そして、あの人とのことでお父様の心はいっぱいになっているのだ。

あの人が、もう来なければいい。


「失礼します。」

カラン…カラン…

あの人が屋敷を出ていった音がする。

お父様はすごく落ち込んでいて、元気がなかった。

「お父様、ご飯が終わったら、お風呂に入ろう?
体がベタベタする。」

「ああ、そうだね。わかった。支度しようね。」
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