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第25章 誕生の時

｢いずみっ…愛してますっ｣

お父様が腰を打ち付けて止まりﾄﾞﾛﾄﾞﾛをあの人に注いでいる。

せんせぇ…愛してるっ

あの人はそう言って意識を飛ばした。

お父様は眠るあの人に口づけをしていた。

優しく撫でてシーツをかけている。


お父様が立ち上がったので、
｢お父様、話がしたい。｣

声をかけて呼んだ。

お父様が着物を着てすぐに出てきた。


私は黙ってあの部屋に向かう。

｢沙絵…本当にもう終わりにしよう。これからは娘として愛するから。｣

｢お父様、一人で勝手に決めてひどい。｣

｢すまない…｣

｢悪いと思うなら、最後に付き合って、｣

｢もう…｣

｢これで終わりにするから…

嫌ならば、反応しないようにすればいい。｣

無理矢理お父様を誘う。
あの人と愛し合っているのを見せられて苦しかったんだ。

お父様は諦めたのか渋々壁際に立ったので手足をバンドで固定した。


私は苦しい思いをしたんだ。お父様も苦しめばいい。

私は水差しとコップを取りにいきお父様に無理矢理水を飲ませる。

｢苦しい…もう飲めないよ。｣

｢私も苦しかった。
お父様も苦しめばいい。｣

お父様が水を飲めなくて溢れて着物を濡らす。