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写性 …SHASEI…
第26章 覚醒
うなされて色んな人を呼ぶ。
お母様、お祖母様、僕、お祖父様…

その順番が今の僕の位置付けだと思うと少し寂しい。

沙絵がいつ目を覚ますかわからないので日中も沙絵の部屋で付き添っていた。


早く目覚めて欲しいけど、目覚めて拒絶されたらどうしようか。

そして、目覚めたら、はっきりさせよう。
やはり、沙絵をこれからも娘として愛していくと…


母親は子を胎に宿した時から母親になる。

僕は結婚はしていないが、
普通の父親はいつ父親になるのだろうかと考えた。

僕は沙織の遺志を尊重したい、父親にならなければと思い入れすぎて、結局利己的だった。

子を宿すことのない父親はいつ父親になるのか。

妊娠したと告げられた時、我が子と対面した時、
はたまた僕のようにはっきりとした自覚もないままのこともあるのかもしれない。


ならば、僕はいつ父親になるのか、

自覚をした時に父親となるのではないか…

そうしたら、利己的な欲に走って破綻した昨日が、僕が父親として生まれた日だ。

すべて最初からやり直そう。沙絵に嫌われてしまったら、好かれるように努めればいい。

一人看病に付きながら、自問自答していた。
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