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写性 …SHASEI…
第29章 水仙
それから自己紹介の仕方を教わり、

数字や果物の書かれたプレートを見ながら、単語を教わる。

最後に挨拶、自己紹介、好きなものを一人ずつ発表することになった。

好きなもの、私の好きなものは何だろう。

他の子が指されて発表していく。

好きなものは日本語で言うと先生が英語を教えてくれて、もう一度言い直す。

お父様…
それ以外の好きなものを考えていた。


「Next Sae〜」

鼻にかかったような声で名前が呼ばれる。

Sae〜と呼ばれると自分がアメリカ人になったような気がした。


「Hello My name is Sae
I like カメラ」

「Oh camera? It's nice」

camera、キャメラ カメラは英語なんだ。

私はドキドキしながら席についた。

40分の授業があっという間に終わった。

「お前、何処の学校いってんの?」

隣に座っている男の子が言う。

「ねぇ、お前だよ、お前、何処の学校通ってんの?」

どうやら私に話しかけているようだ。

学校の名前…何だろう、パソコンの学校にも名前があったけど覚えていない。

「ねぇ…?」

答えられない私にその子はしつこく聞いてくる。

「Oh Shou…お前とはyouのことですか?」

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