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写性 …SHASEI…
第29章 水仙
また英会話スクールの日になった。

Shouには答えられるように学校の名前を覚えた。
何か言われたら言い返せばいい。

何よりピーター先生に会うのが楽しみだった。
あの瞳に見つめられるとドキドキした。

正直、Shouに会いたくなくて、もう嫌な思いをしたくなくて、行きたくない気持ちの方が大きい。

でも、ピーター先生に会いたいのと、ここでくじけてしまったら、学校なんて到底いけないという思いの方が強かった。

行きたくない思いをお父様に気づかれたら、きっと、甘やかしてくれる。

だからそんな素振りも見せないようにしていたのだ。

席は前回と一緒、今回も私は一番乗りだった。

テキストを開いて見ながら時間になるのを待つ。

5分前にShouがやってきた。

「Saeちゃんこんにちは…」

「Shou君こんにちは…
学校の名前覚えてきたよ。」

私は学校の名前を伝えた。

「ふぅん、聞いたことないなぁ。そんな学校…」

Shou君は習い事やサッカーチームに入っていて、色んな学校の名前を知っているのだという。

「知らないと思うよ。パソコンで勉強する学校だもの。」

「へ?学校に行ってないの?」
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