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写性 …SHASEI…
第29章 水仙
「違うわよ。病気があるから、家でパソコンで勉強する学校に入っているのよ。」

「そうなんだ。すげぇな。変だとか言ってごめんな。」

「別にいいわよ。普通じゃないから…」

「いや、そんなことない。本当にごめんな。
俺、他の学校に知り合いいっぱいいるのにさ。
ここには誰も知り合いいないから、Saeと仲良くしたかっただけなんだよ。

ごめんな本当に…」

「そんなに謝ったらまた目立つからやめてよ。」

「あ、ごめん…」

「仲良くすればいいんでしょう?」

「ああ、友達になりたかったんだ。」

「わかったわよ。友達になってあげるから…

て、友達になったら何があるの?」

「え…え…何って別に…」

「じゃあ、もう友達になったから、これでいいでしょう。」

「あ、あ…Saeって面白いね。」

「友達になったら呼び捨てでいいのね。
私、面白くなんかないわよ。

Shouの方が面白いんじゃない?
もう先生来るわよ。静かにして」

「は、はい…」


男の子は、公園でみた子のように、皆、野蛮だと思っていた。

でもしどろもどろなShouを見て、それほど怖くないと思えた。

単純なんだ。

Shouを初め、同級生の男の子は恋愛対象にならないな。

そう思うきっかけになったのだ。
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