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第30章 入学

｢皆さん、静かに。
もうお分かりのように、このクラスに今日から新しいお友達が入ります。
皆さんも新しいクラスで慣れないと思いますが、仲良くしてくださいね。｣

あとは自分の名前を言って、すぐ前の席に座るだけだ。

教壇の一段高いところに上がって顔をあげた。
一斉に皆の視線を浴びて緊張する。


｢あああっ…やっぱりSaeだぁ…｣

｢こら、佐藤君、静かにしなさい。｣

｢あっ…すみません。｣

なんと、そこにShouがいたのだ。

自分の名前を言い席につく。ガヤガヤし始めるが、背の順を決めて、校庭で始業式があるというので、皆バタバタと席を立つ。

背の順をそれぞれ自分の思うところに並んで周りがみて調整し始めた。

｢沙絵、俺が見てやるから一緒に来いよ。｣

｢あっ…ありがとう。｣

皆各自で動き出したのに戸惑い席についたままでいたら、Shouが来て声をかけてくれた。

｢沙絵ちゃん仲良くしてね。｣

｢なんで翔は沙絵ちゃんと知り合いなんだよ。｣

｢英会話スクールが一緒なんだよ。｣

出来かけの列を通ると、皆が声をかけてくる。誰に何を答えたらいいか解らずにいるとShouが答えてくれた。

｢沙絵、意外と背が高いんだな。ここだよ。｣