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写性 …SHASEI…
第30章 入学
沙絵は家に入るやいなや着物に着替えて眠りたいという。

やはりかなり疲れているのだろう。

直接話を聞きたかったが寝かせてやった。

昼ご飯に呼んでも起きてこない。

おやつに部屋を覗いたら案の定、微熱があった。

何も食べたくないと言うが、無理にでも食べるように勧める。

夜には本格的に熱が上がり始めたのだ。

寝室に連れていき看病する。薬を飲ませて様子をみた。

発作も風邪の症状もないのでやはりストレスだろう。たぶん、そうなるとは思ったが、まさか初日からとは思わなかった。

薬が効けば深い眠りに落ちる。うなされていないところをみると、何か深いストレスではないのかもしれない。

氷で冷やして汗を拭く。

「お父様…一緒に寝て…」

寂しいのだろう。僕は隣に横になった。


「はぁ…はぁ…学校に…行きたいのに…このくらいで…熱を…出しちゃうなんて…」


「沙絵、少しずつ慣れればいいから…ゆっくり休もう。」

「う…ん…」

沙絵がそっと背を向けて泣いているのがわかった。
これだけのことを引き起こしたのは僕だ。
後ろからそっと抱き締めて寝た。

「お父様、正門で私を待ってるShouにも休みだと伝えてもらって…」

翌朝学校に休みの連絡をした時、沙絵はちゃんとしょう君のことを考えていた。
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