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写性 …SHASEI…
第30章 入学
ピンポーン…
誰だろう。
予想外の来客に慌てて応答する。
午後のこんな時間、いずみじゃないだろう。貴女が突然訪れた春。
見れなかった桜の花を見にきたと言ってまた訪ねてくれないか…
あれから貴女はどうしているんだろうか。
僕を思い出して身を熱くすることはないのか…
絵は描いているのだろうか…
ご主人に乱暴されたりしていないだろうか…
ピンポーン…
ああ、思いに耽ってしまった。
「はい。門の中へどうぞ。」
「は、はい。」
しょう君だ。学校帰りに寄ってくれたんだろう。
玄関を出て門に向かう。
また、貴女を迎えに出た時のことを思い出す。
「うわぁ〜すごい庭だなぁ。」
しょう君の声がした。
「こんにちは。」
「あ…沙絵のお父さんこんにちは…
沙絵は?」
「まだ熱が下がらず寝てるよ。」
「そっか、本当に具合が悪いんだ。」
「へ…」
「いや、昨日、初めてで嫌な思いしたから、行きたくなくてサボりなんだと思った。」
「まぁ…上がって、少し学校の話を聞かせてもらえるかな。」
「はい。」
しょう君を応接間に案内した。
「すげぇ…庭も、家も…」
「ん?」
「いや、なんでもないです。」
「ジュースでも飲むかい?」
「あ、はい…いや、いいです。」
誰だろう。
予想外の来客に慌てて応答する。
午後のこんな時間、いずみじゃないだろう。貴女が突然訪れた春。
見れなかった桜の花を見にきたと言ってまた訪ねてくれないか…
あれから貴女はどうしているんだろうか。
僕を思い出して身を熱くすることはないのか…
絵は描いているのだろうか…
ご主人に乱暴されたりしていないだろうか…
ピンポーン…
ああ、思いに耽ってしまった。
「はい。門の中へどうぞ。」
「は、はい。」
しょう君だ。学校帰りに寄ってくれたんだろう。
玄関を出て門に向かう。
また、貴女を迎えに出た時のことを思い出す。
「うわぁ〜すごい庭だなぁ。」
しょう君の声がした。
「こんにちは。」
「あ…沙絵のお父さんこんにちは…
沙絵は?」
「まだ熱が下がらず寝てるよ。」
「そっか、本当に具合が悪いんだ。」
「へ…」
「いや、昨日、初めてで嫌な思いしたから、行きたくなくてサボりなんだと思った。」
「まぁ…上がって、少し学校の話を聞かせてもらえるかな。」
「はい。」
しょう君を応接間に案内した。
「すげぇ…庭も、家も…」
「ん?」
「いや、なんでもないです。」
「ジュースでも飲むかい?」
「あ、はい…いや、いいです。」