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写性 …SHASEI…
第32章 昇華
翌日、早速、プレゼントの暗室で一緒に現像処理をする。
薬品を使うので慣れるまで一緒に作業することにした。
「できたわ。」
ネガに焼き付けると実像と明暗が反転する。セピア色の濃淡が写真紙に焼き付けられると鮮やかな色を帯びるのが不思議だった。
「綺麗だね。面白いなぁ現像って」
「お父様、昨日Shouが言ってたけど、カメラマンて仕事になるのかしら…」
「そうだね。いろんなカメラマンがいるよね。新聞や雑誌に載せる写真を撮る人もいれば、絵のように芸術作品として個展を開く人も、写真集を出す人も…」
「そう、仕事になるのね。私、お父様が絵で美しさを表現するように、写真で人に伝えられるようなカメラマンになりたいわ。」
「なりたいもの、あるじゃないか、良かったね。沙絵。」
「うん…」
学校に行って、しょう君に会えて、良かった。
大事に閉じ込めて育ててしまった沙絵が、将来を考えて何かに取り組むなんて、想像もつかなかったから…
薬品を使うので慣れるまで一緒に作業することにした。
「できたわ。」
ネガに焼き付けると実像と明暗が反転する。セピア色の濃淡が写真紙に焼き付けられると鮮やかな色を帯びるのが不思議だった。
「綺麗だね。面白いなぁ現像って」
「お父様、昨日Shouが言ってたけど、カメラマンて仕事になるのかしら…」
「そうだね。いろんなカメラマンがいるよね。新聞や雑誌に載せる写真を撮る人もいれば、絵のように芸術作品として個展を開く人も、写真集を出す人も…」
「そう、仕事になるのね。私、お父様が絵で美しさを表現するように、写真で人に伝えられるようなカメラマンになりたいわ。」
「なりたいもの、あるじゃないか、良かったね。沙絵。」
「うん…」
学校に行って、しょう君に会えて、良かった。
大事に閉じ込めて育ててしまった沙絵が、将来を考えて何かに取り組むなんて、想像もつかなかったから…