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写性 …SHASEI…
第32章 昇華
リストバンドとタオルのセット。
その後Shouがサッカーで活躍して、大人になっても使い続け、Shouの人気とともに、必勝アイテムとして取り上げられ、人気商品になるなど、この時の私は知らなかった。
プレゼントをして喜んでもらう。そんな小さな喜びも私にとっては初めての体験だったのだ。
「それとね。沙絵、俺も中学受験することにしたよ。」
「へ?」
「受験といっても勉強じゃなくてサッカーでだけどね。
サッカーの強い学校から声はかかってたんだ。
最初、俺は皆と同じ中学に行きたいと思ってたから、断ったんだけどね。
沙絵がやりたい事のために受験するって聞いて、
俺も真剣にサッカーのこと考えたんだ。」
「へぇ、凄いじゃない。」
「まぁ、技術テストがあるから受かるかわからないんだけどね。」
「じゃあ、お互い頑張らなきゃね。」
「おう。それにさ、学校近いみたいだから、一緒の電車で通えるかもよ?」
「それが理由?」
「いや、違うけど、そうできるかもってだけで…」
「うん。サッカー頑張ってね。」
「沙絵もね。」
実際中学生になるとShouは朝練などがあって、ほとんど一緒に通うということはできなかったのだ。
その後Shouがサッカーで活躍して、大人になっても使い続け、Shouの人気とともに、必勝アイテムとして取り上げられ、人気商品になるなど、この時の私は知らなかった。
プレゼントをして喜んでもらう。そんな小さな喜びも私にとっては初めての体験だったのだ。
「それとね。沙絵、俺も中学受験することにしたよ。」
「へ?」
「受験といっても勉強じゃなくてサッカーでだけどね。
サッカーの強い学校から声はかかってたんだ。
最初、俺は皆と同じ中学に行きたいと思ってたから、断ったんだけどね。
沙絵がやりたい事のために受験するって聞いて、
俺も真剣にサッカーのこと考えたんだ。」
「へぇ、凄いじゃない。」
「まぁ、技術テストがあるから受かるかわからないんだけどね。」
「じゃあ、お互い頑張らなきゃね。」
「おう。それにさ、学校近いみたいだから、一緒の電車で通えるかもよ?」
「それが理由?」
「いや、違うけど、そうできるかもってだけで…」
「うん。サッカー頑張ってね。」
「沙絵もね。」
実際中学生になるとShouは朝練などがあって、ほとんど一緒に通うということはできなかったのだ。