この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
写性 …SHASEI…
第33章 花園
結局、帰りの時間が合うこともなく、翌週からは一人で通学するようになった。

でも、翔が頑張っているから、私が頑張っているか気にしてくれてるから…
それが心の支えになっていたと思う。

写真部は翔のアイデアが功を成して6人の入部が決まり廃部は免れる。

ただ一年生が勧誘活動をしたことはかなり目立ち、同級生から『沙絵様』と呼ばれるようになった。

英会話スクールも翔は来られなくなった。
それを機に個人レッスンに切り替えた。


自分のやりたいことで目一杯なのと、あまり心配させたくないことから、お父様とはあまり話さなくなっていった。

写真部の仲間を中心に、友達も出来ていき、相談事は友達との間で解決できるようになっていた。

愛されたい。
その渇望を感じる暇がないほど、写真に夢中になっていた。


「ねぇ、沙絵様って好きな人いる?」

「いない。」

「沙絵様ほどの方がいらっしゃらないなんて…」

ピーター先生は翔の言う通り結婚していた。
お父様といずみさんの辛い愛を知っているから、
同じ轍は踏みたくなかった。

好きになれる人…
そんな存在が身近にいる気がしなかった。
/841ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ