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写性 …SHASEI…
第34章 百合
でも、彼女たちは、友情と愛情を勘違いしてるのではなく、本当に互いを好きなのだということはわかった。

お父様といずみさんが午前中のお茶の時間に交わしている視線と同じだったから…

「ねぇ…皆は私が男っぽいと思うの?」

「そんなことないです。沙絵様は美しい、綺麗…」

「男っぽくはないけど、行動力とか潔さとかがカッコいい。」

「その両方が合わさって、もう好きの対象を超えて、アイドルというか、神様というか…」

「なんで皆と同じだと思うけど。」

「「「「同じじゃない。」」」」

皆に一斉に言われる。

「はぁぁ…まぁ…いいわ。」

肝心な部活の方も、誰かに教わるというよりネットの情報で色々自分で試すという感じだった。


皆が真似て失敗が成功を呼び、また研究していく。それが勉強になっていた。


行事のカメラマンをすることで、瞬間を切り出す難しさや、雰囲気を掴むことを学んだ。

写真も絵と同じように人に訴えることができると実感していった。

沙絵様と祀りあげられることで、幼少期の気位の高い性格もまた表に顔を出すようになってきたのだ。

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