この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
写性 …SHASEI…
第34章 百合
女ばかりの園は独特な雰囲気で、私はそれには近づかず写真に没頭していった。
家に帰っても暗室や自室に籠ることが増えていった。
技術もさることながら、写真で訴えるもの、テーマを求めるようにもなった。
「沙絵、すげぇ久しぶり。」
「ああ、翔…部活早く終わったんだね。」
「先輩たちが泊まりの遠征にいくから、珍しく早くに終わった。」
「部活大変そうだね。背が伸びた?」
冬休み直前の帰りの電車で久しぶりに翔に会った。
「あぁ…今俺成長株。」
「なにそれ…」
「いやいや、沙絵の噂の方が凄いよ。」
「噂?」
「○○学園の写真部女王、沙絵様。」
「なぁに?それ…」
「この前、女バスの試合の観戦というか、写真を撮りに行ったでしょ?」
「あ…うん、写真部としてというより、行事カメラマンみたいになってて、頼まれたの。初めてベスト8に入る試合だとかで…」
「うちの女バスも入ってるんだけどさ。
キャプテンにするか、キャプテンをカメラで追う沙絵にするかとか、学園を二分する人気者の二人だとか…
写真部の沙絵様って呼ばれてるらしいね。」
「へ…」
「いつもカメラ構えてるから片目の女王と呼ばれてるとか…」
「知らないよ。そんなの…」
家に帰っても暗室や自室に籠ることが増えていった。
技術もさることながら、写真で訴えるもの、テーマを求めるようにもなった。
「沙絵、すげぇ久しぶり。」
「ああ、翔…部活早く終わったんだね。」
「先輩たちが泊まりの遠征にいくから、珍しく早くに終わった。」
「部活大変そうだね。背が伸びた?」
冬休み直前の帰りの電車で久しぶりに翔に会った。
「あぁ…今俺成長株。」
「なにそれ…」
「いやいや、沙絵の噂の方が凄いよ。」
「噂?」
「○○学園の写真部女王、沙絵様。」
「なぁに?それ…」
「この前、女バスの試合の観戦というか、写真を撮りに行ったでしょ?」
「あ…うん、写真部としてというより、行事カメラマンみたいになってて、頼まれたの。初めてベスト8に入る試合だとかで…」
「うちの女バスも入ってるんだけどさ。
キャプテンにするか、キャプテンをカメラで追う沙絵にするかとか、学園を二分する人気者の二人だとか…
写真部の沙絵様って呼ばれてるらしいね。」
「へ…」
「いつもカメラ構えてるから片目の女王と呼ばれてるとか…」
「知らないよ。そんなの…」