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写性 …SHASEI…
第35章 バレンタインデー
教室に入り、カバンから教科書を机にしまう。
入らない。
そこにもぎっしりチョコが詰まっていたのだ。
紙袋が大きめだと思ったのよね。机の分を入れると袋はちょうどだった。
周りを見る余裕なんてない。何でこんなに忙しいのだろう。カバンと紙袋をロッカーにしまい私は慌てて席についた。
皆さん、チョコをプレゼントするため、しまうために早く来てたのね。
朝のハプニングで終わりかと思ったら、休み時間に教室に直接渡しにくる人もいた。
でも私のところにくる人はいなくて、後は普通に過ごせたのだ。
「はぁあああ…何だか大変な日なのね。バレンタインって。」
「沙絵様…事務局はスムーズに取り計らいましたよ?」
「事務局が動いたの?」
「はい、沙絵様にプレゼントしたい方には整理券を配布して、
整理券なしでアポなし手渡しを禁止しました。
バスケ部長なんて全部の休み時間、更には昼抜きであちこち呼び出されたんですからね。」
「大変だわね。彼女もいるのに。」
「沙絵様のプレゼントは最大寸法の規格を決めさせて2ヵ所で収まるようにしました。紙袋も用意しましたし…」
「あ、ありがと…」
入らない。
そこにもぎっしりチョコが詰まっていたのだ。
紙袋が大きめだと思ったのよね。机の分を入れると袋はちょうどだった。
周りを見る余裕なんてない。何でこんなに忙しいのだろう。カバンと紙袋をロッカーにしまい私は慌てて席についた。
皆さん、チョコをプレゼントするため、しまうために早く来てたのね。
朝のハプニングで終わりかと思ったら、休み時間に教室に直接渡しにくる人もいた。
でも私のところにくる人はいなくて、後は普通に過ごせたのだ。
「はぁあああ…何だか大変な日なのね。バレンタインって。」
「沙絵様…事務局はスムーズに取り計らいましたよ?」
「事務局が動いたの?」
「はい、沙絵様にプレゼントしたい方には整理券を配布して、
整理券なしでアポなし手渡しを禁止しました。
バスケ部長なんて全部の休み時間、更には昼抜きであちこち呼び出されたんですからね。」
「大変だわね。彼女もいるのに。」
「沙絵様のプレゼントは最大寸法の規格を決めさせて2ヵ所で収まるようにしました。紙袋も用意しましたし…」
「あ、ありがと…」