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写性 …SHASEI…
第35章 バレンタインデー
「いいえ、まだ終わってませんし。」
「へっ…」
「整理券の配布状況から、あと10日ほど続くかと…」
「そうなの?はぁ…」
「それだけファンがいるということで…
素晴らしいことなんですよ。」
「うん…」
「それでホワイトデーのお返し方法なんですけどね。」
「何、そのホワイトデーって…」
事務局が言うには、メッセージカードに整理券の半券がついているから、それをお返しにつければ事務局のほうで配布作業してくれるというのだ。
「ただいま…」
「どうしたの、沙絵疲れたかな?」
「う、うん…」
「すごい荷物だね。何だろう。」
「チョコの山。」
「ああ、今日はバレンタインか。」
お父様の表情が寂しそうだった。
「あ、お父様…すぐお茶にしましょう。」
急いで着替えて応接間に向かう。
隠しておいたお父様へのチョコを持って…
「お父様、これ私から…」
「えっ…」
「私からお父様へのバレンタインなの。」
「あ、ありがとう。」
「いいえ…」
お父様が紙袋から包みを出す。
「あっ、メッセージカードがあるね。」
「それは、恥ずかしいから、寝る前に読んで…」
お父様が包みを開く。
「美味しそうなトリュフだね。沙絵も一緒に食べよう。」
「へっ…」
「整理券の配布状況から、あと10日ほど続くかと…」
「そうなの?はぁ…」
「それだけファンがいるということで…
素晴らしいことなんですよ。」
「うん…」
「それでホワイトデーのお返し方法なんですけどね。」
「何、そのホワイトデーって…」
事務局が言うには、メッセージカードに整理券の半券がついているから、それをお返しにつければ事務局のほうで配布作業してくれるというのだ。
「ただいま…」
「どうしたの、沙絵疲れたかな?」
「う、うん…」
「すごい荷物だね。何だろう。」
「チョコの山。」
「ああ、今日はバレンタインか。」
お父様の表情が寂しそうだった。
「あ、お父様…すぐお茶にしましょう。」
急いで着替えて応接間に向かう。
隠しておいたお父様へのチョコを持って…
「お父様、これ私から…」
「えっ…」
「私からお父様へのバレンタインなの。」
「あ、ありがとう。」
「いいえ…」
お父様が紙袋から包みを出す。
「あっ、メッセージカードがあるね。」
「それは、恥ずかしいから、寝る前に読んで…」
お父様が包みを開く。
「美味しそうなトリュフだね。沙絵も一緒に食べよう。」