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写性 …SHASEI…
第37章 思わぬ障害
総評としては携帯電話のカメラ機能、デジカメなどの機器の進歩に伴って、安易に写真が撮れる時代になったなかで、
一つのテーマを追い求める学生たちの表現力に今後も期待したいとまとめられていた。

紙面を捲ると入賞作品が等分区画の白黒で掲載されている。

紙面では表せない迫力を作品展で見て欲しいと書かれていた。

実物の10分の1に縮小された作品はどれも味気なく、あくまでも作品展への来場を促すための掲載と思われた。

「沙絵、最優秀作品賞なんて凄いじゃないか。

おめでとう。」

確かに嬉しかったが、いまいちピンときていなかった。



通学路での黄色い声は、「受賞おめでとうございます。」の一色だった。

被写体である容れ物に垂れ幕が下がっていた。

写真部の部室から垂れ下がり、フルネームとコンクールの名前と最優秀作品賞受賞おめでとうございますと…
書かれていた。


ある程度無駄を承知で下準備をしていたとしか思えない。

事務局の実行力に頭が下がる。

空洞化した社会の象徴である容れ物、校舎に垂れ幕が下がるというのは、体裁を気にする学校側はどう受け止めるのだろうか。

何も起こらないことを願って正門を潜った。
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