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写性 …SHASEI…
第37章 思わぬ障害
何か文句めいたことを言われるかと思っていたので気が抜けた。
確かに仕事のために決められた写真を撮るカメラマンは沢山いる。
そうでない道は自分で切り開くしかないということがはっきりしただけでも、進歩なのだ。
「ただいま」
「「「「おかえりなさい」」」」
校長室でのことを洗いざらい説明させられた。
「それで副賞のことなんだけど、部室で足りないものを申請しようと思ったんですけど。」
「それは沙絵様の賞だから…」
「いいえ、コンクールを教えてくださった顧問、卵が先と教えてくれた事務局長、セミコンクールや色々、皆さんがいたからもらえたものだから…
それに…」
「それに?」
「副賞を自分のものにしたら、運が尽きるというか、手元にあったら、ずっとこだわってしまいそうだし…」
「さすが沙絵様〜」
皆も納得してくれた。
「あすの活動は校外申請出したわよ。」
「何を撮るんですか?」
「見に行くのよ。作品展を…」
「きゃぁあああ…」
「事務局長、絶対会場で沙絵様とか呼ばないでくださいね。」
「わ、わかったわ、気をつける…」
翌日になれば、移動中遠足並みにはしゃぐ皆。顧問は恥ずかしいのか離れていた。
確かに仕事のために決められた写真を撮るカメラマンは沢山いる。
そうでない道は自分で切り開くしかないということがはっきりしただけでも、進歩なのだ。
「ただいま」
「「「「おかえりなさい」」」」
校長室でのことを洗いざらい説明させられた。
「それで副賞のことなんだけど、部室で足りないものを申請しようと思ったんですけど。」
「それは沙絵様の賞だから…」
「いいえ、コンクールを教えてくださった顧問、卵が先と教えてくれた事務局長、セミコンクールや色々、皆さんがいたからもらえたものだから…
それに…」
「それに?」
「副賞を自分のものにしたら、運が尽きるというか、手元にあったら、ずっとこだわってしまいそうだし…」
「さすが沙絵様〜」
皆も納得してくれた。
「あすの活動は校外申請出したわよ。」
「何を撮るんですか?」
「見に行くのよ。作品展を…」
「きゃぁあああ…」
「事務局長、絶対会場で沙絵様とか呼ばないでくださいね。」
「わ、わかったわ、気をつける…」
翌日になれば、移動中遠足並みにはしゃぐ皆。顧問は恥ずかしいのか離れていた。