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写性 …SHASEI…
第37章 思わぬ障害
翔に会えて嬉しかった。
本当に会えなくなっていたから、
お互いに頑張っているとわかり、また夢に向かって励もうと勇気づけられた。
部活の皆の存在も忘れて、翔と話してしまった。
「沙絵様、今の誰?」
「翔」
「それはわかってる。」
「小学校の時の友達、っていうか一人しかいない友達。」
「友達なの?」
「そう。」
「カッコいいわ〜」
「爽やかだし、絵に描いたようなスポーツマン…」
「でも、友達なの?」
「友達以外に何があるの?」
「え…翔くん可哀想…」
「なんで?」
「ダメだね、沙絵様、疎いから…」
「何に?」
「いや、いいです。」
「変なの…」
「変なのは沙絵様だよ〜」
「う〜ん、全部見たし帰りましょ?」
「そ…そうね。」
皆に観察力はあるのに自分のことはさっぱりわからない沙絵様と言われてるとは知らなかった。
祝賀モードが落ち着いたころに、とんでもないところから騒動が起こるなど、この時の私は思っても見なかった。
「ふぅう…さて次は文化祭に向けて頑張っていこう。」
このところ顧問は部室に来るのが遅い。
そして、なんだかため息ばかりついていた。
「そういう顧問が一番サボり過ぎ〜」
本当に会えなくなっていたから、
お互いに頑張っているとわかり、また夢に向かって励もうと勇気づけられた。
部活の皆の存在も忘れて、翔と話してしまった。
「沙絵様、今の誰?」
「翔」
「それはわかってる。」
「小学校の時の友達、っていうか一人しかいない友達。」
「友達なの?」
「そう。」
「カッコいいわ〜」
「爽やかだし、絵に描いたようなスポーツマン…」
「でも、友達なの?」
「友達以外に何があるの?」
「え…翔くん可哀想…」
「なんで?」
「ダメだね、沙絵様、疎いから…」
「何に?」
「いや、いいです。」
「変なの…」
「変なのは沙絵様だよ〜」
「う〜ん、全部見たし帰りましょ?」
「そ…そうね。」
皆に観察力はあるのに自分のことはさっぱりわからない沙絵様と言われてるとは知らなかった。
祝賀モードが落ち着いたころに、とんでもないところから騒動が起こるなど、この時の私は思っても見なかった。
「ふぅう…さて次は文化祭に向けて頑張っていこう。」
このところ顧問は部室に来るのが遅い。
そして、なんだかため息ばかりついていた。
「そういう顧問が一番サボり過ぎ〜」