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写性 …SHASEI…
第37章 思わぬ障害
「そうです。要求内容を口にしない脅迫者に、こちらから応酬すると、キリがなく脅迫してきますからね。
そんなものは欲しくないと本人に言わせるのが、今日の目標でしたから。」
「さらには沙絵様の作品の良さも理解してたしね。」
「でも、侵害してしまった肖像権は取り戻せないわ。どうすればいいんでしょう。」
私は堪えられずに言ってしまった。
「どうしようもないことなのよ。
明日は沙絵様にも同席してもらうわ。」
「はい。」
「あなたは、自分の作品への思いだけでいればいいわ。」
「はい。」
気が重い…好きなものだけを撮っていれば、こんなことにはならなかったのに…
嫌な時間ほどすぐに訪れるものだ。
「じゃあ、いくわよ。
冷静に写真への思いだけでいいんだから…」
「はい。」
「失礼します。今日は写真を撮った本人を連れてきました。
お母様も直接お話ししたいことが、あるんじゃないかと思いまして…」
「私は別に、写真に載ってしまっていることが問題で、写真を撮ることをどうこう言うつもりはないから…」
「私は校舎とそこに向かう学生の通学風景を撮りたくて…」
「ところでお母様、どうしたらいいか…
もしくはどうしたいのかは、お考えになりましたか?」
そんなものは欲しくないと本人に言わせるのが、今日の目標でしたから。」
「さらには沙絵様の作品の良さも理解してたしね。」
「でも、侵害してしまった肖像権は取り戻せないわ。どうすればいいんでしょう。」
私は堪えられずに言ってしまった。
「どうしようもないことなのよ。
明日は沙絵様にも同席してもらうわ。」
「はい。」
「あなたは、自分の作品への思いだけでいればいいわ。」
「はい。」
気が重い…好きなものだけを撮っていれば、こんなことにはならなかったのに…
嫌な時間ほどすぐに訪れるものだ。
「じゃあ、いくわよ。
冷静に写真への思いだけでいいんだから…」
「はい。」
「失礼します。今日は写真を撮った本人を連れてきました。
お母様も直接お話ししたいことが、あるんじゃないかと思いまして…」
「私は別に、写真に載ってしまっていることが問題で、写真を撮ることをどうこう言うつもりはないから…」
「私は校舎とそこに向かう学生の通学風景を撮りたくて…」
「ところでお母様、どうしたらいいか…
もしくはどうしたいのかは、お考えになりましたか?」