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写性 …SHASEI…
第39章 桜
お父様は絵の道具を片付け、テーブルをどけたり、ソファーを動かしたりしている。
私のやりたいこと、お父様がしたいこと、それが一致していると実感できた。
「奴隷の奴隷は、奴隷だと…
ワタシは先生と沙絵さんの欲を満たす奴隷になれと…」
私の心が憎しみ一色に染められていく。沸き上がるこの苛立ちを抑えられなかった。
「あら、ちゃんと覚えているじゃない。
お父様と同じことを訊くわ。
貴女、あの絵を見て、昔話をしに来たの?」
「いいえ。」
「相交えない薔薇と百合、それが、お父様と私だとわかってて来たんでしょう?」
「は、はい…」
縄がギチギチと鳴る。
やはりいずみさんは絵の真意を掴み取っている。
お父様わかって、私がしたいのはあの日からのやり直し。
それをお父様が汲み取ってくれていると信じる。
「それで、お父様の相手は自分しかいないとか思い上がってるわけ?」
「沙絵、少し待ってくれよ。僕はね。いずみの体がこの絵のようになっているのか、縄酔いする前に見たいんだよ。」
お父様の逸る気持ちもわかった。
先生…
お父様がいずみさんの着物の裾を捲り、背中の縄に挟む。
「ああ、綺麗な脚だ。そそられるよ。」
ひゃあぁ…
私のやりたいこと、お父様がしたいこと、それが一致していると実感できた。
「奴隷の奴隷は、奴隷だと…
ワタシは先生と沙絵さんの欲を満たす奴隷になれと…」
私の心が憎しみ一色に染められていく。沸き上がるこの苛立ちを抑えられなかった。
「あら、ちゃんと覚えているじゃない。
お父様と同じことを訊くわ。
貴女、あの絵を見て、昔話をしに来たの?」
「いいえ。」
「相交えない薔薇と百合、それが、お父様と私だとわかってて来たんでしょう?」
「は、はい…」
縄がギチギチと鳴る。
やはりいずみさんは絵の真意を掴み取っている。
お父様わかって、私がしたいのはあの日からのやり直し。
それをお父様が汲み取ってくれていると信じる。
「それで、お父様の相手は自分しかいないとか思い上がってるわけ?」
「沙絵、少し待ってくれよ。僕はね。いずみの体がこの絵のようになっているのか、縄酔いする前に見たいんだよ。」
お父様の逸る気持ちもわかった。
先生…
お父様がいずみさんの着物の裾を捲り、背中の縄に挟む。
「ああ、綺麗な脚だ。そそられるよ。」
ひゃあぁ…