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写性 …SHASEI…
第39章 桜
足首から太ももまで脚の外側を撫でられただけでいずみさんは声をあげる。
体は正直に八年前に遡る。

「相変わらず感度が良さそうだね。」

お父様がいずみさんの後ろでソファーに上り、膝裏にタオルをあてがい縄で縛る。

い、いや…

「そうですよね。
八年ぶりでいきなり、股開いて見せろって言われても、出来ないでしょうから、縄で縛ってあげますよ。」

お父様も私も互いに考えていることに予想がつく。

いずみさんは何も分からずに戸惑っているが、体に聞けばよさそうだ。


やめ…やめて…ください…

「いずみさん、奴隷の意見なんて聞いてもらえないのよ。
お父様、早くしてよ。
色々やりたいんだから…」

「沙絵、慌てると主従関係は結べないよ?
いずみは根っからのマゾヒズムなんだ。
じわじわ責めれば、理性なんて自分から脱ぎ捨てるから…

恐怖で煽っちゃだめなんだよ。」

お父様は話しながらも手を休めることなく、
いずみさんの脚を開いて、縄を鎖に結びつける。

逸る気持ちをお父様にたしなめられた。

「沙絵、出来たばかりの絵を持ってきて?」

「はい、お父様。」

二人でいずみさんの前に立つ。

お父様といずみさんの愛を直接見ることが出来る。
私の憎しみは興奮に変わっていった。
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