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写性 …SHASEI…
第39章 桜
「お父様は耐えたのよ。」

8年間、毎日お父様は待ち続けたことを訴えた。


ピシン…ピシン…
だめっ…ぶってください…鞭で…ワタシを…壊してぇ…

ひゅん…ピシン…

んぁああ…いぃ…沙絵さん…いぃのぉ…

「いずみさん、貴女は私の何?」

や…やめないで…鞭で打ってください…

「答えなさいよ。いずみさんは何なの?」

あ…あ…ワタシは…奴隷です…

「じゃあ、私の呼び方、間違えてるわよね。」

はぁ…沙絵様…奴隷を…気の済むまで…罰して…くださいませ…


僕はいずみと沙絵のやり取りを見ていた。
本当は自分の手で鞭打ちたかった。
その前に優しく抱きたかった。

沙絵が出した条件の一つが、許可されるまでいずみを抱いてはいけないというものだった。

ならば、貴女の好きな鞭で代わりに愛したかった。
しかしそれも許されなかった。

いずみは本当に鞭が好きなんだ。沙絵に打たれようが奴隷と蔑まれようが、鞭の快感を選んだのだ。


乱れていくいずみさんに満足する。

壊れてしまえばいい。何もかも…

止まっていた時間が動き出して、新しい時を刻む。
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