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写性 …SHASEI…
第42章 犬
お父様も気づいたのか、すぐさまアトリエから出ていった。

いずみさんに毛布を掛ける。まだ、怯えているようだ。

「泣いてるの?ご主人に酷いことされた?」

泣いているいずみさんの背中を撫でる。
声をかけると益々涙を零し始めた。

「酷いことされたのね。乳首、少し腫れているわ。」

「どうして奴隷なんかに優しくするんですか?」

いずみさんが私の対応にも動揺して緊張しているのがわかる。

「私以外に壊されるのは嫌なのよ。」

理解できないのかいずみさんは黙ったままだ。

「それにね、主従関係は信頼の上に成立するものなの。

ただ恐怖だけで従わせるのは、サディストでなく暴力者よ。
私はそういうのは好きじゃないわ。」

全く理解できない感覚にワタシは何も話せなかった。

「乳首どうしたの?」

先生も居ないし、優しい沙絵さんに戸惑いながらも、ワタシは正直に答えた。

「割りばしで挟まれました。」

「それは面白そうだけど、こんなにしちゃダメだわ。
いずみさん…
もし何かあったら、夜中でも此処に逃げてきていいわよ。
お子さんを連れてきてもいいわ。」

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