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写性 …SHASEI…
第45章 旅立ち
「しかし、最優秀作品賞の次はアメリカ留学かぁ…
沙絵にどんどん置いてかれるなぁ。」
「翔のサッカーはどんな感じ?」
「夏の大会にむけて練習中。留学だの大学だのは来年になるね。
でもスタメン取れたからチームが上位になればの話。
専ら体力増量中。」
「頑張ってるんじゃない。」
「でもサッカーはヨーロッパだからなぁ。」
「だから?」
「沙絵もヨーロッパにしない?パリとかイタリアとか歴史的建造物も多いし、
芸術の都だよ?」
「私、風景には興味ないし、なんで翔に合わせなきゃいけないのよ。」
「いや、心細いかなと思って…」
「そんなこと言ってたら世界になんて出れないわよ?」
「そ…そりゃそうだな。ははっ」
翔君は沙絵を好きみたいだけど、沙絵はさっぱり気づいていない。
練習を休んで外出許可まで取って来てくれたのに、
ちょっと悪いことをしたな。
でもあれだけ助けてもらい学校に行けるようになったのは、翔君のおかげなのだから、黙ってアメリカに行かせる訳にはいかないと思ったのだ。
「これね。沙絵にプレゼント。」
小さな包みを開ける。
ピンク色の帯状のものが出てきた。
沙絵にどんどん置いてかれるなぁ。」
「翔のサッカーはどんな感じ?」
「夏の大会にむけて練習中。留学だの大学だのは来年になるね。
でもスタメン取れたからチームが上位になればの話。
専ら体力増量中。」
「頑張ってるんじゃない。」
「でもサッカーはヨーロッパだからなぁ。」
「だから?」
「沙絵もヨーロッパにしない?パリとかイタリアとか歴史的建造物も多いし、
芸術の都だよ?」
「私、風景には興味ないし、なんで翔に合わせなきゃいけないのよ。」
「いや、心細いかなと思って…」
「そんなこと言ってたら世界になんて出れないわよ?」
「そ…そりゃそうだな。ははっ」
翔君は沙絵を好きみたいだけど、沙絵はさっぱり気づいていない。
練習を休んで外出許可まで取って来てくれたのに、
ちょっと悪いことをしたな。
でもあれだけ助けてもらい学校に行けるようになったのは、翔君のおかげなのだから、黙ってアメリカに行かせる訳にはいかないと思ったのだ。
「これね。沙絵にプレゼント。」
小さな包みを開ける。
ピンク色の帯状のものが出てきた。