この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
写性 …SHASEI…
第46章 出会い
「ありがとう。」
トムは前後にも声を掛ける。
「君は報道関係のカメラマンになりたいの?」
「いいえ、撮りたいものを撮る時に音が邪魔だから、映像に音はいらないもの。
でも人を撮る時にあえてシャッター音があった方がいいときもあるでしょう?」
「そうですね。そうなるとフィルム式ではこのカメラしかない。」
「そうなんですよ。だから、このカメラを作っているアメリカで…
あれ、トムはカメラのこと詳しいんですね。
カメラマンですか?」
「いや、違うけどね。沙絵、これは君の学校?」
「はい。」
「怖い学校だね。」
「あははっ…」
それから付箋紙のついた写真の花の名前を聞かれた。
「ねぇ、これは誰?」
「私の父です。」
お父様が絵を描く姿を撮ったものだ。
「アーティストなんだ。沙絵の一家は芸術一家なんだね。」
「一家といっても二人家族ですが。」
そのうち眠くなって寝てしまった。
英語で喋るのは疲れる。
「Sae…おはよう。」
まだ飛行機の中だった。
もう午後なのが変だ。
「Saeはカメラの学校入るの?」
私は留学先の校名を伝える。
「トムは仕事で日本に来たの?」
トムは前後にも声を掛ける。
「君は報道関係のカメラマンになりたいの?」
「いいえ、撮りたいものを撮る時に音が邪魔だから、映像に音はいらないもの。
でも人を撮る時にあえてシャッター音があった方がいいときもあるでしょう?」
「そうですね。そうなるとフィルム式ではこのカメラしかない。」
「そうなんですよ。だから、このカメラを作っているアメリカで…
あれ、トムはカメラのこと詳しいんですね。
カメラマンですか?」
「いや、違うけどね。沙絵、これは君の学校?」
「はい。」
「怖い学校だね。」
「あははっ…」
それから付箋紙のついた写真の花の名前を聞かれた。
「ねぇ、これは誰?」
「私の父です。」
お父様が絵を描く姿を撮ったものだ。
「アーティストなんだ。沙絵の一家は芸術一家なんだね。」
「一家といっても二人家族ですが。」
そのうち眠くなって寝てしまった。
英語で喋るのは疲れる。
「Sae…おはよう。」
まだ飛行機の中だった。
もう午後なのが変だ。
「Saeはカメラの学校入るの?」
私は留学先の校名を伝える。
「トムは仕事で日本に来たの?」