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第46章 出会い

語学学校の時間は２時間、まずはアルバイトを探したかった。


アメリカに来て１週間、和食が食べたくなった。

学校の友達に聞いて和食レストランバーに行く。夜はバーで日中はレストランなのだ。

テーブルに置かれたメニューは英語だが、オブジェのように壁に掛けられた木の札には日本語で書かれている。
内装も日本家屋風だった。

その雰囲気に落ち着いた。１週間で懐かしいと思うなんてと自嘲した。

寿司、お刺身、焼き魚、天ぷら、蕎麦、うどん、丼もの、思い付く日本食がすべてある。

焼き魚とお刺身の定食をいただいた。

本当に日本食、創作やアレンジなどの変わったものではなく、とても美味しかった。


メニューの下に、日本語で｢アルバイト募集中｣と書かれていたので、お会計の時に聞いて見るとすぐさま裏側の事務所に案内される。

経営者も料理人も日本人で、ホールスタッフも極力日本人にしたいということですぐに採用となった。

慣れるまでは中央のカウンターの中でホールの様子を見ながら仕事することになった。

カウンター周辺だけは和風でない造りで、模様の入ったガラスで出来た円状のカウンターに、バーの固定椅子が囲んでいる。