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写性 …SHASEI…
第46章 出会い
それとアメリカに来て気になっていることがあった。タトゥーを入れている人が多いこと。

腕や手首、胸元、足首に色んな絵や文字を彫っている。美しいものもあるし、彫ってから太ったのかそうでないものもある。
体に刻む絵に興味があった。
私の私らしい絵を刻みたい。そう思っていた。

夜のバイトは毎日いないのは寂しいと夫妻に言われて2日に一度の割合でシフトを入れた。

そういう店ではないので、あくまでもカウンターの客にオーダーされたものを出すだけだが、やはり新顔ということで話しかけられる。

オーナーも日本を知ってほしいと店を開き、スタッフも極力日本人でという方針だから、話しかけられたら答えるようにしていた。

特にバーの時間帯のカウンターは常連客が多く、話題も日本に関することばかりだ。

夜のシフトを入れて数回目に、そのお客様たちはお見えになった。

「あれ、君、初めて見かけるね。」

「生粋の日本人って感じだね。」

双子のような印象。外見はどこも似ていないのに、会話の間合いが双子のようなお客様だった。

オーナーが駆けつけて、自らオーダーを取る。それだけのお客様なのだろう。
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