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写性 …SHASEI…
第46章 出会い
「あっ…」

「ボブ、これで何回目?
君がジョンで、ボブが僕ならしっくりするって…」

「あははっ…もう日本人の固定観念だね。」

「ごめんなさい。」

「いや、日本の教科書のせいだから…」

「沙絵、じゃあお二人さんのお相手頼むよ。」

「は、はい。」

そんな風に言われるのが初めてで緊張したが、オーダーを聞いて話し相手をすればいいだけ。

「Sa〜e〜
いつアメリカに来たの?」

「3週間前」

「アメリカには何しにきたの?」

「カメラの勉強をしに…」

「何を撮るカメラマン?」

「まだ決まってない。」

「そっかぁ…カメラマンのひよこちゃんだね。」

ボブとジョンは本当に仲良しさんで、二人で1人のようなタイミングで話してくる。

「Saeはいくつ?」

「18です。」

「すごいな10歳年下だ。」

「しかし、純日本女性っだね。」

「綺麗な黒髪…」

そう、私はアメリカに来るのにパーマとカラーリングをやめていた。

お父様が時々私を見てハッとすることがあって、お母様を思い出させているのではと思い、髪をいじっていた。

お父様と離れるなら気遣う必要もないし、むしろお母様を覚えていたい。
その黒髪を誉められて嬉しい。
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