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第46章 出会い

逆に男性の送迎に心配するんじゃないかと思ったが、アパートメントのエレベーターや階段は一番犯罪が起こりやすく、用心すべきと言われた。

送迎するなら玄関先までというのがアメリカでは普通らしい。

ブザーを押すとグレン氏が出迎えてくれる。

｢ただいま。ｸﾞﾗﾝﾊﾟ…｣

｢Sae…たくましいボディーガードを見つけたね。｣

｢はじめましてグレンさん。これからは出来る限り僕たちが送りますよ。｣

｢それは頼もしい。どうだい、少し寄っていかないか？｣

｢いえ、明日も仕事なのでこれで失礼します。｣

｢では、ボブとジョン、ありがとうございました。｣

二人にお礼を言って玄関で別れた。

二人は地下鉄でさらに先に行った駅から車で少し行ったところに住んでいるらしい。

街の名前を言うとお祖父様は驚いていた。

いろんな人との出会いがあるが、二人との出会いが私の人生を大きく変えることになるなんて、予想もしていなかった。



ボブとジョンは、本当に常連客のようで、私のシフトの日には必ずカウンターにやって来た。

お寿司や天ぷらを良く好んで食べている。
二人が仲良しなのは見ていてすぐにわかったけど、ただの仲良しではないことも、後々知ることになるのだ。