パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第46章 出会い

Haaaaa〜

ボブが苦い顔をする。

｢そこは皮膚が薄いし一番痛むし腫れるところだよ。｣

｢出来ない場所じゃないんでしょ？｣

｢そうだけど、挫折して仕上がらない人が多い。
それに後処理にも気を使わなきゃだし、
妊娠して形が崩れるかもしれない。
一番お勧めしない場所だよ。｣

｢大丈夫。ここがいい。｣

｢僕が見たり触れたりするんだよ？｣

｢構わないです。｣

｢どうして、そこにするの？｣

｢お父様とお母様の思い出がある場所にお父様と二人目のお母様の名前を刻みたいの。｣

｢気持ちは変わらないんだね。｣

｢はい。｣

｢施術しながらSaeの生い立ちは聞かせてもらうとして、まずは注意事項を話して図案の詳細を打ち合わせしようか。｣

｢はい。｣

ボブが優しく微笑み、説明を始める。
ピーター先生より濃いターコイズブルーの瞳が輝く。

お父様が絵に取り組む時の表情が浮かぶ。

ああ、私が興味を持つのは仕事に向かう男の人の眼差しだったんだ。

お父様もピーター先生もボブも、仕事に取り組む時の表情に惹かれた。

それまでは、ジョンにからかわれてばかりのボブが、急にかっこ良く見えた。

元々整った顔立ちだとは思っていたけど…