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写性 …SHASEI…
第46章 出会い
本当に話に気が入らない。オーナーを含めて三人が大笑いしているのも遠くに聞こえた。

「Sae…大丈夫?
何か食べてから鎮痛剤飲むといいよ。」

ボブに心配されて情けなくなってしまう。

お寿司を食べたが味わう余裕もなく、薬を飲んだがすぐ効き目が出るわけでもない。

「ボブ、強がって無理言ってたのにごめんなさい。」

「Sae…気にしない、気にしない。」

「だって、お母様の花を早く咲かせたかったんだもの…」

お母様、お父様の顔が浮かぶ。私はますます情けなくなって涙が止められなかった。

「Sae…」

「あ〜あ、泣かしたのはボブだからな。」

ふざけたフリをしてジョンが場を紛らわしてくれる。

ヒッ…ヒッ…

泣くのを堪えようとしてきたら、呼吸が苦しくなってきた。

「Sae…Sae、お前、喘息持ちか?」

「あっ…はっ…はぃっ…」

「スプレー持ってるか?」

「鞄の中に…」

「オーナー、悪い。Saeと裏口から帰るよ。
ボブ、車を裏に回しとけっ」

「了解…」

この辺から息苦しくて意識がはっきりしなくなる。

ジョンに支えられスタッフルームで鞄をなんとかジョンに渡した。
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