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写性 …SHASEI…
第46章 出会い
『ヒュー…ヒュー…お、と…さま…苦しいっ…ヒュー…ヒュー
ヒュー…ヒュー…それ…いやっ…ヒュー…』
『沙絵、これをすると苦しいのがなくなって悪いものが出ていくんだよ。
嫌でも使おうね。』
ヒュー…ヒュー…
お父様…沙絵はもう強くなったの…スプレーは嫌っ…
「Sae、Sae…『お父様』は居ない。ここはアメリカだ。自分の身は自分で守るんだ。」
いや…いや…スプレーは…いやぁ…
「ああ…発作だけでなく、パニック症状まで起こしてるな。ボブ、抜け駆け悪いが、俺の口にスプレー掛けてくれ。」
車を裏に着けてスタッフルームに行けば、いきなり切迫した雰囲気になっていた。
ジョンがSaeの鼻を摘まんで口を抉じ開けて気道を確保する。
僕がジョンの口にスプレーを思い切り吹き掛けると、すぐさま唇を合わせてジョンが息を吹き込んだ。
ヒュッ、ヒュッ、
Saeは陸にあげられた魚のように口をパクパクするが、喉が締まっていて息を吸えていない。
「もう一度。」
スプレーをたっぷりジョンが吸い込む。
ジョンはSaeの胸元に手を置き、肺の様子を探りながら息を吹き込んだ。
ジョンの肺活量とSaeとじゃ、差が有りすぎる。気をつけないとSaeの肺が破裂してしまう。
僕はピクピクと痙攣するSaeの手足を擦り血流を促す。
ヒュー…ヒュー…それ…いやっ…ヒュー…』
『沙絵、これをすると苦しいのがなくなって悪いものが出ていくんだよ。
嫌でも使おうね。』
ヒュー…ヒュー…
お父様…沙絵はもう強くなったの…スプレーは嫌っ…
「Sae、Sae…『お父様』は居ない。ここはアメリカだ。自分の身は自分で守るんだ。」
いや…いや…スプレーは…いやぁ…
「ああ…発作だけでなく、パニック症状まで起こしてるな。ボブ、抜け駆け悪いが、俺の口にスプレー掛けてくれ。」
車を裏に着けてスタッフルームに行けば、いきなり切迫した雰囲気になっていた。
ジョンがSaeの鼻を摘まんで口を抉じ開けて気道を確保する。
僕がジョンの口にスプレーを思い切り吹き掛けると、すぐさま唇を合わせてジョンが息を吹き込んだ。
ヒュッ、ヒュッ、
Saeは陸にあげられた魚のように口をパクパクするが、喉が締まっていて息を吸えていない。
「もう一度。」
スプレーをたっぷりジョンが吸い込む。
ジョンはSaeの胸元に手を置き、肺の様子を探りながら息を吹き込んだ。
ジョンの肺活量とSaeとじゃ、差が有りすぎる。気をつけないとSaeの肺が破裂してしまう。
僕はピクピクと痙攣するSaeの手足を擦り血流を促す。