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写性 …SHASEI…
第47章 Rose
すごく単純な感覚だが、何となくボブに印象が似ている気がした。
自分がSaeを意識しているからかもしれないが、絵に取り組むパパの姿が、タトゥーを入れるボブに被る。
ボブと話した通り、ボブと別れるくらいなら、今のままがいい。
Saeの写真を見ていてふと思った。
大事な写真をとっていないじゃないか。
「ジョン、ありがとう。さっぱりしたわ。」
「Sae…今しか撮れない写真があったよ。」
「へ?」
「タトゥーを入れる前のSaeを撮っておかなければ。」
「は?別に…」
「いや、ボブのタトゥーが悪い訳じゃないよ?
でも、今のSaeはもうなくなっちゃうから…」
「そう?」
「タトゥーを入れた記念になるし、腫れが引いたら撮っておいた方がいいよ。」
「そうかな…」
ジョンに言われてタトゥー記念、そんな軽いノリで自撮りを始めたのだった。
「さぁ、病院に行くよ。」
支度を終えて出発する。
玄関を出ると、スピンしたまま横付けした、といった感じで無造作に置かれたスポーツカーと出くわした。
「私、昨日そんなに酷かったの?」
「いや、他の事情があって、ボブの感情が剥き出しのまま駐車したという感じ…かな?」
自分がSaeを意識しているからかもしれないが、絵に取り組むパパの姿が、タトゥーを入れるボブに被る。
ボブと話した通り、ボブと別れるくらいなら、今のままがいい。
Saeの写真を見ていてふと思った。
大事な写真をとっていないじゃないか。
「ジョン、ありがとう。さっぱりしたわ。」
「Sae…今しか撮れない写真があったよ。」
「へ?」
「タトゥーを入れる前のSaeを撮っておかなければ。」
「は?別に…」
「いや、ボブのタトゥーが悪い訳じゃないよ?
でも、今のSaeはもうなくなっちゃうから…」
「そう?」
「タトゥーを入れた記念になるし、腫れが引いたら撮っておいた方がいいよ。」
「そうかな…」
ジョンに言われてタトゥー記念、そんな軽いノリで自撮りを始めたのだった。
「さぁ、病院に行くよ。」
支度を終えて出発する。
玄関を出ると、スピンしたまま横付けした、といった感じで無造作に置かれたスポーツカーと出くわした。
「私、昨日そんなに酷かったの?」
「いや、他の事情があって、ボブの感情が剥き出しのまま駐車したという感じ…かな?」