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写性 …SHASEI…
第47章 Rose
一見エスコートのようだが、半ば連行されて受付に行く。

手続きの間に診察室に行って一番に呼ぶからと宣言されて、ジョンは行ってしまった。

急に心細くなる。
独特の臭いに周りの雰囲気、やっぱり病院は苦手だ。

そんな時にナースに直接案内される。
緊張する間もなく診察室に案内された。

「ようこそ、Sae。」

ただ白衣を羽織っただけの違い、なのにお父様の着物を彷彿させる。

仕事着を身に付けた男の仕事の顔。
いつもおちゃらけ担当のジョンがかっこよく見えた。
まあ、元から整った顔立ち、均整の取れた体躯をしてはいるのだけど…。

「Sae、見とれてるんじゃないよ?ここは診察室。
俺は医者、君は患者。」

当たり前のセリフにドキリとした。

「まずは、呼吸の音を聞くよ。」

ワンピースだった私は背中のファスナーに手を回す。

「ハハッそのままでいいよ。」

服の上から聴診器を当てられた。

「俺にドキドキしてる?
ここは恋の診察は受け付けてないからな。」

ニカッと笑うジョンがジョークで言っているのはわかるが、余計にドキドキした。

コホッ…コホッ…

噎せて咳が出た。

「ん〜肺がゴロゴロいってるな。」
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