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写性 …SHASEI…
第47章 Rose
その後、背中にも聴診器を当てて、次は胸のレントゲン、肺活量の検査をした。

そして首周りの触診を受ける。ジョンの手は大きくて温かかった。

「さて、これで終わり。薬は出来上がったらレストランに持ってくよ。」

やはり、定型のものでは合わないらしく、特別に調剤してもらうことになり、今日の予備として小児用のスプレーを渡された。

「じゃあ、後は俺の仕事に付き合って…」

ジョンは小児科の執刀医、オペがない時は小児病棟の回診が仕事のようだ。

「ジョン先生〜」

「ジョン〜」

どの病室に入っても、ジョンは子供から慕われている。
両腕に子供をぶら下げてツリーになったり、起き上がれない子供の絵や工作を見たりと、
子供の症状に合わせて遊びながら診察していった。

病院の売店で軽食を買い、敷地内の公園で昼食となった。

「ジョンの仕事、楽しそうね。」

「今日みたいに、オペがない時はね。保育士でいられるから…

オペの前後はこうはいかないよ。」

「そうよね。」

「俺はね。孤児なんだ。
学校から帰ったら、病気の妹をほったらかして、母親は男と消えてたんだよ。

近所の教会の牧師が孤児院をしていてそこで育った。」
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