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写性 …SHASEI…
第48章 自慰
スクールの駐車場に車を入れて、そもそも何故ボブに送ってもらうことになったかを思い出した。

同時に、無理矢理腕を掴まれて、引っ張られた感覚を思い出す。

嫌だ。

ブルリと体が震えたのをボブは見逃さなかった。

「Sae、思い出して怖くなった?」

「う…ん…」

「教室まで送って廊下で待ってるから。」

「ありがとう。」

彼の狂気の視線、勝手な思い込みによる言動から、ストーカーであることは間違いない。
今日どんな態度で現れるのか不安だった。

ボブは私の手を取り、歩調を合わせてくれる。
ボブもジョンも、おちゃらけていて、ゲイだけど、
見た目はとてもナイスガイなのだ。

それにゲイというより互いに支え合ううちに、愛が芽生えただけで、普通に女性が好きということだし…

そんなわけで教室まで行く間、私達は注目の的だった。

教室に着くと彼は来ていなかった。
ホッとしたが、授業が始まるギリギリまでボブと廊下にいる。

先生が来たのでボブに待たせるお詫びを言って教室に入った。

ボブが教室の後ろの窓から私を見ている。
英会話スクールに通い始めて、いつも心配そうに覗いていたお父様の姿と被る。
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