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写性 …SHASEI…
第48章 自慰
「Saeが今撮ってる写真を見せてもらった。」

ボブが自慢気にジョンに伝える。

「Sae〜俺にも見せろよ。」

「良いわよ。」

ジョンは捲る度にワァオ〜とかビューティフルとか声に出す。

「Sae〜これをトムに渡してみろよ。」

ボブとおんなじ反応を示す。

同じ質問をするが、ジョンもボブと同じ答えだ。

「ただヌードってことじゃなくSaeの意気込みとかが表れているというか、Saeを皆に知ってもらいたい。」

そしてすぐさまトムに連絡を入れるように促された。

私はその場からトムに連絡すると、彼はちょうどよいと言ってレストランに来ると言う。

近くに来ているし、日本食が懐かしく思っていたというのだ。

トントン拍子とはまさにこのことで、30分もしないでトムがやってきた。

「Sae、何を撮ることに決めたの?」

ボブが一つ席を空けてトムを迎え入れる。

「自分を…」

トムは一瞬黙ったが、
「Saeらしい」と笑っていた。

「コンセプトは?」

「自分探し…」

「サンプルくらいあるんだろう?」

私は撮りためたファイルを渡す。

トムはファイルを開き、ヌードであることを知り、一度ファイルを閉じる。

「いいのか?」
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